帰農、今日、明日

17年取材・制作 タマネギ農家 小川 貴茂&美穂

まだまだこれからだけど、
家族で仲良く・楽しく・のんびりと、
平戸で農業していきます!

タマネギ農家

小川 貴茂 & 美穂

Takashige & Miho Ogawa

平戸島中部の山間部でタマネギ農業を営む小川夫妻。友人の紹介で知り合い、貴茂さんが美穂さんに一目惚れ。猛烈アタックが実り順調に交際。結婚は当然の流れだった。二人の子どもにも恵まれ、自然の中でのんびりと生活している。

コワモテ(失礼)で、農家のイメージからは遠い貴茂さんだが、とにかく優しい(美穂さん談)という。その愛情は妻子たちだけではなく、「手をかければかけた分、ちゃんと返ってくる」と知っている、タマネギにも注がれている。

ここ数年は天候不順により、思う様な成果が出せず、正直生活は厳しいという。しかし、「だいぶ農業の事が分かってきましたし、奥さんも本格的に手伝えるようになりましたので、これからですね!」と話す二人の眼差しは、眩しいくらいにキラキラと輝いていた。

  • 子どもたちとのひと時 保育園から帰ってきた子どもたちとのひと時。「豊かな自然環境の中で、のびのびと子育てできるのは、やっぱり平戸で農業をやれてこそだと思います。」と話す小川夫妻。
  • 貴茂さんと美穂さん 風圧でタマネギの皮を剥く貴茂さんと、箱詰めを行う美穂さん。美穂さんの不慣れな作業には「ゆっくりでいいよ」と優しく声をかける。

Interview

―農業の世界に入られたきっかけを教えてください。

【貴茂(以下、貴)】元々は親父が建設業をしていた傍らで、タマネギや米を 兼業農家みたいな感じでやっていました。僕は土木業などで働いていましたが、 平戸でお世話になっている人がタマネギを始めて、いろいろ話を聞いてみるうちに 「これだったら自分でもできるな」と思いました。
【美穂(以下、美)】元々は病院でリハビリ関係の仕事をしていましたが結婚後すぐに彼を手伝い始めました。

―自分でやってみたからこそ分かる、辛いところはどんなことですか?

【貴】思うようなタマネギが出来なかった時ですね。その原因が分からないわけではないので「やっぱりか…」と苛立つことがあります。
【美】本格的に農業を始めて間もないので、今のところ特に辛いことはありません。

―二人でやっていれば、乗り越えられそうですね。逆に嬉しいことは?

【貴】やっぱり、手をかけて育てたタマネギが立派に出来上がった時ですね。
【美】私も良く出来たタマネギを収穫する時です。 あと、少しずつ仕事を覚えていけてることも楽しいです。

―仕事で、生活で、平戸っていいな、と実感することは何ですか?

【貴】やっぱり一番は自然ですね。海も山もあるし。農業・漁業の一次産業が盛んなところも。
【美】そうですね…今まで当たり前のように暮らしてきたので、これと言って思い浮かびません…
あっ、決して嫌いではないですよ(笑)

―のんびりマイペースに楽しんでいらしゃるのが伝わります。収入面はいかがですか?

【貴】正直今はまだ完全に軌道に乗っていないので…特に昨年は出来が良くなくて、申告で出た数字だけで言えば200万円くらいですかね。最初は何もない状況から始めてほとんど0に等しかったので、経費と売上とトントンとか赤字の時もありましたし。
それが今段々と上がってきているので、これから期待しています。

―楽しみですね。お休みの日などはどう過ごされていますか?

【貴】釣りとか映画鑑賞とかかな…家族とではないですけど…
【美】趣味というか、休日は家族で佐世保とかへ出かけたりします。

―最後に、平戸で就農を考えている人へのメッセージをお願いします。

【貴】平戸は農業者の高齢化で、今からどんどん農地は余っていくでしょう。だから、これからの人は自分でいくらでも作れる状況ですし、現在は市からの給付金等のサポートもあるので、新規就農しやすい環境だと思います。おかげで自分も就農できました。あとは自分の努力とやる気次第だと思います。
【美】大変だけど、やっぱりやりがいはありますし、自然の中で子供と触れ合いながら生活していけるのがいいですよね。
【貴】一緒に平戸で農業やろう!
【美】待ってるよ~!!

動画紹介

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