帰農、今日、明日

17年取材・制作 アスパラ農家 田中 守

8ヶ月一所懸命働いて、 4ヶ月はスノボ三昧。
それで年収400万円。
今年からはそれが実践できて 楽しみで仕方ないです!

アスパラ農家

田中 守

Mamoru Tanaka

金髪姿で趣味がスノボという彼。もしかしてチャラい?! と思われそうな田中さんだが、人を見かけで判断するべからず。彼は今年から晴れて独り立ちする、アスパラのように真っすぐで芯のしっかりとした男なのだ。

もともと農業は好きなほうで、地元の農業高校へと進学。卒業後の約7年間は、地元農協で働いていた。
職場に特に不満はなかったものの、「給料はずっとこれくらいなのかな…だったら自分で農業始めてみようかな」と考えるようになる。

そんな折、後の師匠となる前川耕市さんから「俺が教えるから、アスパラ育ててみらんか?
1年のうち8ヶ月働いて、4ヶ月は休み、それで年収400万。アスパラはいいぞ!」とのお誘いが。

その言葉に、迷わず独立経営という農業の道を歩む決心をした。

前川さん宅で10ヶ月の研修を終えた今、「前川さんの言葉を信じて指導のとおりにすれば、儲かることを確信しました。独立する事の不安はなく、むしろ楽しみで仕方ないです」と言う彼の目は、髪の色に勝るほどに輝きを見せていた。

  • 田中さん 「自分でやり始めたら、まずは3トン収穫して年収500万円を目指します! そして、ゆくゆくは結婚して人手が増えたら1,000万円はいきたいです!」という田中さん。その言葉は力強く、決して絵空事には聞こえない。
  • 手入れ ピーク時は、朝6時から収穫・選別・手入れや管理を11時頃まで。休憩後15時から19時近くまで手入れや管理を。夜はオフだという。

Interview

―実際に農業をやってみて、どうですか? やりがいなどを感じるところは?

アスパラに関して言えば、基本を忠実に行えばちゃんと育ってくれますし、後はそれを収穫するだけでいい。特に難しい作業もありません。それと、アスパラは単価のふり幅が少なく、安定した収入が入るのが魅力です。
それと、冬の作業があまりないので、自分の時間がたくさん取れるところですね。
今年はスノボ三昧出来たらいいなと思います!

―スポーツが好きで、体力はありそうですが、農業で大変だなと思う事は?

夏場の外やハウス内での作業は、特に暑くて大変ですね。あとはピーク時に休めないことです。
代わりにやってくれる人もいないので、どんどんアスパラが伸びてしまいます。

―これから平戸で就農を考えている人へのメッセージをお願いします。

僕も補助金をいただきながら研修を受けています。国から年間150万、それとは別に平戸市から90万※。他の市だとそこまではもらえないと思いますので、それは平戸市の魅力ですね! 就農後も、最長で国から5年間、平戸市から2年間の補助を受けられますし、今度建てる僕のハウスは、約8割の補助※を受ける予定です。そんな平戸市の恵まれた条件・環境の下で、アスパラを育てて、儲けてみませんか!

―老婆心ながら、みんなでアスパラを育てたら、自分の取り分が減るなんてことは…

それはないですね。みんなで育てれば、それだけ売り先が広がるということだし、その分需要も増えるということ。仲間が増えると単価を交渉するにも強みが出てくるのでもっと仲間は増えてほしいです!

動画紹介

一覧へ戻る
目えかけ手えかけ言葉かけ。