帰農、今日、明日

23年取材・制作 西 政則・西 早世

奥さん・家族の幸せ、
次世代の平戸のために楽しく精一杯
農業をしていきます!

イチゴ農家

西 政則・早世

Masanori&Sayo Nishi

夫の政則さんは大村市、妻の早世さんは長崎市と、二人ともIターンの新規就農者として、今年初めてイチゴ収穫の年を迎えたが、「今のところうまく進み過ぎ」と言うほど順調だという。

元々政則さんの祖父が平戸の農家だったこと、両親も平戸で就農していたこと、平戸市の手厚いサポート、恵まれた研修先など、いくつかの要因があり、一年目にして収穫から出荷までの全過程をやり遂げることに成功した。

一方で、自分の采配により家族に負担を強いていることについての心苦しさ・負い目を感じているという。

「ウチの畑は家族全員の力があってこそだから、次のシーズンまでにもっと自分がスキルアップし、少しでも家族を楽にさせたい」と熱く語る政則さんの姿を、隣でそっと見つめる早世さんの視線は、信頼と愛情に溢れていた。

  • 早く一人前になり、安定して良品イチゴを作りたいと意気込む政則さん。
  • 疑問があったら平山さんに常に相談。 疑問があったら平山さんに常に相談。自分事の様に一緒に答えを導き出してくれる最高の兄弟子だとか。
  • 何をするにも話し合って、皆でイチゴづくりをする西さん一家。この日は大村市のお兄さんも手伝いに来ていた。

Interview

―政則さんが就農されたきっかけを教えてください。

【政則(以下、政)】東京での会社員時代にバイク事故で大ケガし、会社を辞めて実家の大村市で療養することに。その後しばらくして、平戸で農家をしていた祖父の所に定年した父もいましたので、そこで手伝いをしながら療養させてもらうことになり、次第に農業にはまっていった感じです。

―そのまま平戸で就農を?

【政】いえ、一旦は諫早干拓の農業法人で雇ってくれるところがあったので1 年ほど働きましたが、あまりにも基礎知識がないまま作業をこなすという日々が続いたので、2 年間長崎県の農業大学に行きました。卒業後、在学中の研修先だった大村市のトマト農家さんの所で3 年雇ってもらったのですが、その間に奥さんと出会い・結婚。それを機に、新規就農者の受入体制が充実していて、親もいる平戸でやることになった感じです。

―お二人が出会うきっかけは?

【政】男性農家と農家に興味のある女性を集めた、いわゆる婚活イベントでです。

―早世さんはそのようなイベントに参加されたということは、将来農家になってもいいということで?

【早世(以下、早)】父が仕事で家にいないことが多かったので、農業なら家族でできる仕事なので家族との時間が増えるかなと思って。

―じゃあ、今はその希望が叶った感じですか?

【早】希望は叶いましたけど大変ですね。朝が早かったり休みがなかったり……

【政】年明けからの収穫時期は休みがないと師匠からも言われてましたが、想像以上でした。朝4 時から収穫・選果・パック詰め・出荷と、1 日のサイクルが激しい。しかも自分たちはまだ慣れていないので、余計時間が取られて……

―まだまだこれからだと思いますが、今後の目標は何ですか?

【政】自分の作業が早くなればみんなの休む時間も作れるので、改善していきたいです。
また、忙しい時期だけパートさんに手伝ってもらっていますが、常時雇用できるように、市場に出せないイチゴの加工品を作って販売・提供できるカフェ的なお店を持てたらいいなと考えています。

【早】子どもが・地元の人が気軽に寄れる場所を作れたらいいなと思います。

―最後に、平戸で農業をやってみたいという方々に対して、一言エールを。

【政】僕自身1 年やってみて、自分を追い詰めたり、考えすぎて行動に移せないこともありましたが、家族に相談して乗り越えられました。
平戸の先輩農家さんたちは親身になってくれる人ばかりです。
また、平戸は就農サポートが充実していますので、一緒に農業をやりましょう!

【早】待ってます!

動画紹介

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