「“ここの牛を買ったら良い肉になる”と言われるような
繁殖農家になりたい」……そう語ってくれた彼も今では24歳。
肥育農家とはいえ、地元で畜産業に従事する
夢を叶えた増山さんの、に迫る後追い取材!
「農家って、ガチでどうなんですか?」の取材から早7年。高校を卒業、そして農家になった今、実際どうですか?
高校卒業してから愛知の畜産会社に就職しました。2年程経験を積んだ後平戸に戻り、地元の畜産会社に就職。その後、今の㈱山上畜産とご縁があり、現在約1年半となります。
山上畜産は本社が兵庫県で、兵庫と生月に牧場を持つ肥育農家なのですが、社員としてここ生月牧場の管理を任されています。2年弱ここで育てた後、兵庫のと畜場へ全部持っていき、枝肉にしたものを取引先へ直接卸しています。
今は170頭いますが、牛が病気などにならなければそう大変ではないですね。
さすがに床換えとかを一人でやるには時間がかかりますけど、普段の餌やりとかだけなら余裕です。
朝7時に来て、藁をやって餌やって、また藁やって昼休み。昼からまた餌やって藁やって終了みたいな。基本的には餌やりで、空いた時間に周辺の環境整備や床替えとかをやっている感じです。
特にないですね。高校生の時も毎朝5時と学校から帰ってきて餌やりなど、じいちゃんの牛の手伝いをしてたので、その延長線みたいなもんですね。
楽しいですね。でも毎日が不安です。牛がどうかなっていないか・見落としがないかとか。牛たちが人間みたいに「具合悪いよ~」って喋ってくれればいいんですけど(笑)
この牧場の規模を大きくすることですね。そして全頭出荷したい。1頭も死なすことなく。
基本的には働かずに管理を他の人に任せて、人が足りない時は現場にも入る、オールラウンダーみたいな人になりたいですね。昔から想い続けていれば夢は叶うと思っているので、今は日々一生懸命頑張っていくだけです。
多分、死ぬまでずっとここにいると思う。この会社で生涯現役でいたいですね。
「生月サンセットウェイ」沿いに位置する山上畜産・生月牧場。現在この広い牧場を増山君一人で管理している。将来的には尊敬する社長の下で会社をもっと大きくすることが目標だという。
第12回 全国和牛能力共進会
平戸市代表牛の全頭
優等賞を獲得の栄光!!
「和牛のオリンピック」とも呼ばれる、第12回全国和牛能力共進会が、令和4年10月、鹿児島県で開催されました。
平戸市からは7頭の代表牛が出場していましたが、4年に1度のこの会において、3大会連続で全頭が優等賞を獲得するなど大活躍!和牛の産地としての平戸の実力を全国に発信することができました。
特に若い力が際立った第6区。
★第4区★
繁殖雌牛群_優等賞 6席
あいかな 平山義雄さん(岩の上町)
おりひめ 黒瀬武義さん(田平町)
はるな 村田宗勝さん(生月町)
★第6区★
総合評価群_優等賞 4席
さくら 前川常太郎さん(朶ノ原町)
すみれ・あかり 前田進冴さん(田平町)
ことぶき 平山義雄さん(岩の上町)
左から前川さん、前田さん、平山さん、前田さんの牛を引いた谷川さん。